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正社員が受けられる福利厚生の種類は?具体例やメリット、企業事例を紹介

福利厚生とは、給与や賞与とは別に企業が従業員に向けて提供する報酬・サービスのことです。

従業員だけではなくその家族も対象になることがあり、健康や生活の質の向上につながります。

しかし、「正社員が受けられる福利厚生って何だろう?」「どのような種類があるのかを知りたい」などと感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、

・正社員が受けられる福利厚生の種類
・正社員になって福利厚生を受ける3つのメリット
・正社員におすすめの福利厚生3選

などをお伝えします。

記事の後半では、「転職・就職時に福利厚生が充実した企業を選ぶためのポイント」も紹介しますので、ぜひご一読ください。


正社員が受けられる福利厚生とは?2つに分かれる種類を簡単に解説

正社員が受けられる福利厚生は、「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2つに分かれます。

さっそく、ひとつずつ見ていきましょう。

【種類1】法定福利厚生

法定福利厚生とは、法律で企業に実施が義務付けられている福利厚生のことです。

主に社会保険のことを指し、子ども子育て拠出金も含まれます。

【法定福利厚生の例】

・社会保険(健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険)
・子ども・子育て拠出金

法定福利厚生を提供していない場合は法律違反となるため、従業員を雇用している企業は必ず導入しなければなりません。

正社員の方からすると、法定福利厚生があるおかげで社会保険料の一部もしくは全額を企業に負担してもらえます

なお、法定福利厚生は一定の条件を満たすことで、アルバイト・パート従業員も対象になります。

例えば、以下の条件を満たしているアルバイト・パート従業員は「雇用保険」を利用することが可能です。

  • 1週間の労働時間が20時間以上

  • 雇用される見込みが31日以上

参考:雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか! |厚生労働省

アルバイト従業員が福利厚生を利用できる条件や具体例などは、下記記事で詳しく解説していますのでご参照ください。

【種類2】法定外福利厚生

法定外福利厚生とは、企業が独自に設定できる福利厚生です。

法律で義務付けられているわけではないため、内容や対象者を企業側で自由に決められます。

法定外福利厚生の例は、以下のとおりです。

▼法定外福利厚生の例

・【住宅】住宅手当、持家補助、社員寮
・【食事】社員食堂、食事補助
・【通勤】交通費、マイカー手当
・【医療・健康】健康診断、人間ドック
・【自己啓発】資格取得補助、語学奨励金

法定外福利厚生は、現金支給だけではなく現物支給や休暇制度の形をとるなど、提供方法も企業によってさまざまです。

また、アルバイト・パートを法定外福利厚生の対象にしている企業も存在します。

なお、派遣社員は派遣元企業の福利厚生を利用するのが一般的ですが、なかには派遣先企業の福利厚生を利用できるケースもあります。

正社員になって福利厚生を受ける3つのメリット

正社員になって福利厚生を受けるメリットは、主に以下の3つです。

・家計の支出を抑えられる
・将来の年金受給額を増やせる
・スキル向上やキャリアアップに活かせる

社会保険料が会社と折半になり、家計の支出を抑えられる点は福利厚生ならではのメリットです。

将来は厚生年金も受け取れることから、国民年金のみの場合と比べて年金受給額を大幅に増やせます

また、企業によっては法定外福利厚生として、

  • 資格取得補助

  • 語学奨励金

などの制度を設けていることもあり、スキル向上キャリアアップに活かせます。

業種別で比較!福利厚生ランキング

厚生労働省から出ている『令和3年就労条件総合調査』によると、労働費用総額に占める「現金給与以外の労働費用」の割合は全体で18.0%、金額は73,296円でした(常用労働者1人1ヵ月平均)。

業種別のベスト3・ワースト3の結果は、下記のとおりです。

最も金額が多い「電気・ガス・熱供給・水道業」と、ワースト1の「宿泊業,飲食サービス業」とでは、15万円以上の差があることがわかりました(常用労働者1人1ヵ月平均)。

参考:令和3年就労条件総合調査 結果の概況|厚生労働省

あると嬉しい!正社員におすすめの福利厚生3選

ここで、正社員におすすめの福利厚生を3つ紹介します。

1. 給与前払い
2. リフレッシュ休暇
3. 住宅手当・家賃補助

いずれも「法定外福利厚生」に該当するため、すべての企業に上記の福利厚生が用意されているわけではありません。

逆にいうと、気になった福利厚生を導入している企業のなかから就職・転職先の候補を考えるのも良いでしょう。

それでは、ひとつずつ解説します。

【おすすめ1】給与前払い

給与前払いとは、すでに働いた分の給与を給料日より前に受け取れる制度です。

「自由な働き方を実現できる」などの理由から、従業員ニーズの高い制度として知られており、導入する企業が増えています。

以下の例のように、自分の好きなタイミングで給与を受け取れるようになると、生活スタイルは大きく変わります。

▲給与前払いの利用で広がるチャンスの例

給与前払いは、

  • 働いた分のお金を好きなタイミングで受け取りたい人

  • 資金繰りで困った際に頼れるセーフティーネットが欲しい人

などにおすすめの制度です。

なお、日本の給与は毎月決まったタイミングで手渡しまたは指定口座へ振り込まれることが一般的ですが、今後は給料日と受け取り方法の自由化が進むかもしれません。

実際に、日本政府は「デジタル給与払い」を2023年春以降に解禁する予定で動いています。

下記記事では、給与受け取りをめぐる国内の現状や給与デジタル払い解禁に向けた政府の動きなどをまとめていますので、関心のある方はご参照ください。

【おすすめ2】リフレッシュ休暇

リフレッシュ休暇とは、従業員が心身ともにリフレッシュすることを目的として企業が独自に定める休暇制度です。

厚生労働省も推奨している制度であり、以下の例のように「従業員の勤続年数ごと」に取得できる条件を設定している企業が多くみられます。

【リフレッシュ休暇の条件の例】

・入社5年目:5日間
・入社10年目:10日間
・入社20年目:15日間

例えば、5日間のリフレッシュ休暇を取得した場合、週末とあわせて9連休以上の休みを確保することが可能です。

【おすすめ3】住宅手当・家賃補助

住宅手当・家賃補助は、福利厚生の人気度ランキングでもたびたび上位にランクインする制度です。

従業員が支払う「家賃」や「ローン」などを補助する目的で支給されます。

住宅手当・家賃補助の支給条件は、

・月15,000円
・家賃の10%

など、企業によってさまざまです。

また、住宅手当や家賃補助とは別に、従業員の転勤や赴任に際して「引っ越し手当」を支給する企業もあります。

転職・就職時に福利厚生が充実した企業を選ぶための3つのポイント

転職・就職時に福利厚生が充実した企業を選ぶためのポイントは、以下の3つです。

1. 実際に福利厚生を利用できる環境か
2. 給与が高い企業ほど福利厚生が手薄になっていないか
3. 家賃や食費など固定費に関わる福利厚生が充実しているか

たとえ福利厚生が用意されていても、「利用条件のハードルが高い」「申請手続きが複雑」などの理由で、利用できなければ意味がありません。

また、企業によっては給与を高く設定している分、福利厚生が手薄なケースもあるため注意が必要です。

まずは、公式サイトや求人誌などで「どのような福利厚生が用意されているのか」を確認し、可能ならインターン時や採用時の面談などで利用状況を尋ねてみるのもおすすめです。

さらに、東洋経済新報社から発行されている「就職四季報」で有休取得(消化)日数や離職率などを調べてみるのも良いでしょう。

ユニークな事例も!福利厚生に特徴がある企業を3つ紹介

最後に、福利厚生に特徴がある企業を3つ紹介します。

1. 交通費を『ララPay』で支給:きらぼしテック株式会社
2. 「おひるねタイム」を導入:まくら株式会社
3. 「勉強し放題制度」を導入:株式会社ゆめみ

ユニークな事例も紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

【事例1】交通費を『ララPay』で支給:きらぼしテック株式会社

きらぼしテック株式会社は、給与前払いサービスや電子マネーサービスの開発・提供などを手がける企業です。

きらぼしテックでは、同社が展開するキャッシュレス決済サービス『ララPay』を活用し、従業員への交通費を電子マネーで支給しています。

『ララPayプラス』へは、同社の給与前払いサービス「前給」を手数料無料でチャージすることも可能です。

さらに、チャージしたララPayプラスの残高を使って手数料なしでの個人間送金ATMでの現金出金もできます。

「ララPayプラス」はどなたでも無料でお使いいただけますので、詳細が気になる方は以下のバナーをクリックのうえご確認ください!

\ 全国のコンビニや飲食店などでも利用できる/

▲無料でダウンロード可能

【事例2】「おひるねタイム」を導入:まくら株式会社

画像出典:まくら株式会社

まくら株式会社は、寝具・睡眠グッズの開発・販売などを手がける企業です。

同社は2018年より、お昼寝を推奨する福利厚生制度「おひるねタイム」を導入しました。

従来のお昼休み60分のあとに20分間のおひるねタイムが追加され、お昼寝用の枕は同社の製品が無償で提供されています。

また、おひるねタイム中の従業員には声をかけないルールが制定されており、担当者宛の電話が入った際も、

  • 「ただいまお昼寝中でございます」

  • 「〇〇分後に起床予定です」

などと案内することもあるようです。

【事例3】「勉強し放題制度」を導入:株式会社ゆめみ

画像出典:株式会社ゆめみ

株式会社ゆめみは、スマホアプリの開発やデジタルメディアコンテンツの運用などを手がける企業です。

同社は2018年より、「勉強し放題制度」を導入しています。

同制度の特徴は、将来の業務につながる勉強や学習であれば上限や申請対象の制限がないことです。

書籍資料はもちろんのこと、セミナー・交流会や研修受講、資格取得などインプットに必要なあらゆる費用を経費精算することが可能です。

正社員向けの福利厚生が充実した企業に入社するのがおすすめ

今回は、正社員が受けられる福利厚生の種類や企業事例などを紹介しました。

ここで、これまでお伝えした内容をまとめます。

・福利厚生とは、給与や賞与とは別に企業が従業員に向けて提供する報酬・サービスを指す
・正社員が福利厚生を受けると家計の支出を抑えられ、スキル向上やキャリアアップにも活かせる
・福利厚生の充実度は、業界や企業ごとに異なる

福利厚生には「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類があり、なかでも企業が独自で設計できる法定外福利厚生の充実度は、業界や企業によって異なります。

福利厚生の充実はモチベーションアップにもつながりますので、魅力ある制度を導入している企業への入社を検討されてみてはいかがでしょうか。

なお、きらぼしテックでは、キャッシュレス決済サービスと「前給」が一体となったアプリサービス『ララPayプラス』を提供しています。

従業員は「前給」を利用することで、会社所定の給料日だけではなく好きなタイミングで働いた分のお金を受け取れ、一定の条件を満たせば、手数料無料で「ララPayプラス」へチャージすることが可能です。

スマートフォンに『ララPayプラス』を入れておくことで、自分らしく働き、自分らしくお金を使いやすくなります。

【ララPayプラスを活用するメリットの例】

・借金を増やすのではなく、自分が働いた分のお金で「欲しいときに欲しいものを手に入れるチャンス」が広がる
・生活のプラスアルファとして計画的にお金を使える
・子どもにインストールさせて前給でお小遣い管理ができる

『ララPayプラス』は電子決済もできるため、ゲーム課金に決めた金額だけをチャージするなど、家族内でのお小遣い管理も楽になります。

個人間送金や店頭での支払いにも便利な『ララPayプラス』について、利用してみたい方は以下のバナーをクリックのうえご確認ください!

\ ATMだけではなく「前給」からのチャージも可能!/

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