給与ファクタリングとは?仕組みや4つの問題点、給与前払いサービスとの違いを解説
給与ファクタリングとは、給与を債権としてファクタリング業者に買い取ってもらい、給料日前に資金を受け取れるサービスです。
しかし、ヤミ金業者や違法業者が関与していることも多く、金融庁が注意を呼びかけているのも事実です。
本記事では、
などについてお伝えします。
記事の後半では安心してお金を受け取れるサービスも紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。
給与ファクタリングとは
給与ファクタリングとは、給与を債権としてファクタリング業者に買い取ってもらい、給料日前に現金化できるサービスです。
個人でも手軽に資金調達できる方法のひとつであり、資金繰りに困っている人がすぐにお金が欲しい場合などに利用されています。
給与ファクタリングは、利用者とファクタリング業者との間で取引されることが一般的です。
したがって、利用者は勤務先に知られることなく資金調達ができます。
ただし、違法な給与ファクタリングがおこなわれていることも多く、被害事例が相次いでいるのも事実です。
給与ファクタリングの仕組み
給与ファクタリングは、給与を債権として買い取ってもらい、手数料を引いた金額が入金される仕組みです。
給与ファクタリングを申し込んだあとは、次のような流れで進んでいきます。
給与ファクタリングの手数料率は、給与の15〜20%になっていることが一般的です。
ただし、年利換算で数百〜数千%の手数料を設定する違法業者も存在するため注意しなければなりません。
詳細は、後ほど「【問題点2】違法業者との取引では上限を超えた法外な手数料が発生している」で解説します。
給与ファクタリングが広まった背景
給与ファクタリングが広まった背景として、次のようなものが挙げられます。
例えば、クレジットカードや銀行のカードローンを利用できない人でも、給与ファクタリングを名乗る違法業者からであれば資金調達できる状況があります。
そのようななか、新型コロナウイルス感染拡大に便乗し、生活に困窮している人へ違法業者が貸し付ける事例もみられているため注意が必要です。
また、インターネットやSNSが普及し、給与ファクタリング業者が発信する情報に個人がアクセスしやすくなったことも、給与ファクタリングが広まった背景として挙げられます。
給与ファクタリングに違法性はない?金融庁の見解も紹介
金融庁は給与ファクタリングに対して「貸金業に該当する」との見解を示しており、給与ファクタリングを業とする者は貸金業登録が必要です。
裏を返すと、貸金業登録を済ませたうえで法律に則った運用がなされていれば、給与ファクタリングは必ずしも違法という訳ではありません。
しかし、給与ファクタリングをめぐっては問題点も多く存在しているのが現状です。
続いて、具体的にどのような問題点があるのかを見ていきましょう。
給与ファクタリングの問題点4つ
給与ファクタリングの問題点は、次の4つです。
給与ファクタリングと名乗る業者を軽い気持ちで利用すると、悪質な取り立てや家族への恫喝などの被害に遭うかもしれません。
どういうことか、ひとつずつ解説します。
【問題点1】ヤミ金業者や違法業者が関与していることも多い
先述したように、給与ファクタリングを業としておこなうには「貸金業登録」が必要です。
しかし、貸金業登録を受けていないヤミ金業者や違法業者が関与していることも多く、金融庁も注意を促しています。
これらの業者を利用すると、さまざまな被害や生活破綻につながる恐れがあるため、次のような誘い文句には乗らないように注意しなければなりません。
なお、貸金業登録を済ませている業者かどうかは、金融庁のサイトで確認できます。
【問題点2】違法業者との取引では上限を超えた法外な手数料が発生している
給与ファクタリング業者がお金を貸し出す際、本来であれば法律に定められた範囲内で手数料を設定しなければなりません。
しかし、違法業者が上限を無視した手数料を設定しているケースもみられ、そのような業者を利用すると数百〜千数百%もの手数料を支払わされるリスクがあります。
引用:給与のファクタリング取引と称するヤミ金に注意!-高額な手数料や強引な取り立ての相談が寄せられています-|国民生活センター
高額な手数料を支払う場合、本来受け取れるはずだった給料よりも少ない金額のお金しか受け取れなくなり、経済状況がかえって悪化する可能性が高いです。
すぐにお金が必要なときは、後述する給与前払いサービスなど安心して利用できるサービスを選ぶようにしましょう。
【問題点3】ヤミ金業者が悪質な取り立てをおこなうケースがある
ヤミ金業者を利用した場合、高額な金利を請求されるのは本人だけとは限りません。
勤務先・家族へのしつこい連絡や大声での恫喝など、私生活に悪影響を及ぼすような悪質な取り立ての被害を受ける可能性があります。
参考:給与のファクタリング取引と称するヤミ金に注意!|国民生活センター
万が一、ヤミ金業者を利用してしまったときには、お金を支払う前に警察や消費生活センターなどに相談するようにしましょう。
【問題点4】別なヤミ金業者からの勧誘が増えるリスクがある
ヤミ金業者のなかでは、顧客リストが売買されていることもあります。
つまり、直接ファクタリングを利用したのは1社だけだとしても、顧客リストを獲得した別なヤミ金業者から勧誘されるリスクも潜んでいるということです。
このようにヤミ金業者や違法業者が混在している現在において、給与ファクタリングの利用は一定のリスクが伴う行為といえます。
悪徳業者から従業員を守るなら「給与前払いサービス」の導入がおすすめ
繰り返しお伝えしたきたように、給与ファクタリングは違法業者やヤミ金業者が関与していることも多く、知らずに利用するとその後の生活が破綻するリスクがあります。
そこで、「悪徳業者から従業員を守りたい」と考える企業担当者におすすめなのが、給与前払いサービスの導入です。
どちらも給与に関係するサービスですが、次のように給与前払いサービスと給与ファクタリングは全くの別物です。
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安心安全なサービスを活用しよう
今回は、給与ファクタリングの仕組みや問題点、安心してお金を受け取れるサービスなどをお伝えしました。
ここで、これまでの内容をまとめます。
給与ファクタリングは、個人が手軽に資金調達できる方法のひとつです。
しかし、違法な給与ファクタリングがおこなわれていることも多く、被害事例が相次いでいるのも事実です。
「悪徳業者から従業員を守りたい」と考える企業担当者の方は、セーフティネットを構築できる給与前払いサービスを導入してみてはいかがでしょうか。
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給与前払いサービスの特徴やメリット・デメリットに関しては、下記記事でも詳しく解説していますのでご参照ください。