正社員は給与前払いを利用できる?3つのメリット・注意点・利用方法
給料の前払いは、正社員でも利用できる人気の福利厚生制度です。
法律でも認められており、「非常時の前払い申請」に対して企業側は応じる義務があります。
一方で、給与前払い利用時の注意点も存在するため、制度の概要や上手な使い方を把握しておかなければなりません。
そこで本記事では、下記の内容を解説します。
混同されがちな「給与前払い」と「給料前借り」の違いも解説しますので、ぜひ最後までご一読ください。
なお当サイトでは、給与払い制度の概要やメリット・デメリットをまとめた資料をお役立ち資料として配布しています。
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正社員も給与前払いは利用できる!法律との関連性も紹介
冒頭でもお伝えしたとおり、給与前払いは正社員でも利用できる制度です。
実際に、アルバイト・パート従業員だけではなく正社員にも給与前払い制度を提供する企業が多く存在します。
本章では、給与前払い制度の概要と法律との関連性を解説します。
そもそも給与前払いとは
給与前払いとは、従業員が働いた分の給与を給料日前に受け取れる制度のことです。
例えば、勤め先の給与支払いが「月末締め翌月20日払い」だとすると、新入社員の場合は最長で入社後50日間は給料を受け取れないことになります。
しかし、給与前払い制度を導入している企業であれば、入社月に前払い金を受け取ることも可能です。
なお、「給与前払いを申請できるタイミング」や「前払い金を受け取れるタイミング」は、企業が定めるルールに基づきます。
細かなルールは、企業の担当者に直接尋ねたり就業規則を読んだりしてご確認ください。
非常時の前払い申請は法律でも認められている
実は、労働基準法第25条のなかで下記の定めがあるため、企業は従業員からの「非常時払い申請」に必ず応じなければなりません。
つまり、従業員による「非常時の前払い申請」は法律でも認められた行為ということです。
正社員は、この法律に則って実働日数に基づく前払い金を受け取れます。なお、ここで言う「非常時」とは下記のようなケースが該当します。
もちろん、企業によっては「非常時」に該当しないケースでも給与前払いを認めていることがありますので、詳細は各企業の担当者に尋ねてみてください。
給与前払いと労働基準法の関連性に関しては、下記の記事で詳しく解説していますのでご一読ください。
【要注意】給与前払いと給料前借りは違うもの
給与前払いと混同されやすいものに「給料前借り」があります。
どちらも従業員が企業から給与を受け取れる制度ですが、下記のとおりまったく異なる制度です。
前借りとは、従業員がまだ働いていない分の給与を事前に受け取る制度を指します。
一方で、前述の労働基準法第25条で企業に義務付けられているのは「既往の労働に対する賃金」です。
つまり「まだ働いていない分の給与」を事前に受け取る前借り申請に対して、企業側に応じる義務はありません。
従業員が前借り申請をしたとしても、企業側は応じてくれないおそれがあることを理解しておきましょう。
下記の記事では、給料前借りのメリット・デメリットや利用の流れなどを解説していますので、関心のある方はチェックしてみてください。
正社員が給与前払いを利用する3つのメリット
正社員が給与前払いを利用するメリットは、大きく下記の3つです。
給与前払いを利用すると、突然の出費が発生した場合でもカードローンなどに頼ることなく費用を捻出でき、金銭的なトラブルの防止につながります。
さらに、給与前払いサービスを導入している企業であれば、PCやスマートフォンから簡単に申し込みできる場合が多いため、あまり待たずに前払い金を受け取れるケースがほとんどです。
また、原則として給料を前借りした場合は返済の義務がありますが、給与前払いは自分が働いた分のお金を先に受け取る制度であるため、返済の必要はありません。
下記の記事では、給与前払い制度の概要やメリット・デメリットなどを詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
正社員が給与前払いを利用する2つの方法
正社員が給与前払いを利用する方法は、下記の2つに分かれます。
利用イメージを掴むためにも、ぜひご参照ください。
【方法1】給与前払いサービスを利用する
企業が給与前払いサービスを導入している場合、そのサービスを通して前払い金を受け取れます。
専用のアプリやシステムから直接申請できるサービスも多く、利用するたびに上司へ報告する必要はありません。
つまり、自分の好きなタイミングで気軽に前払い申請ができるということです。
例えば、きらぼしテックの『前給』は、携帯電話やPCから手軽に申し込むことができ、現在利用中の給与受け取り口座だけではなく「ララPayプラス(アプリ)」からでも前払い金を受け取れます。
「ララPayプラス」で受け取った前払い金は、下記のとおり幅広く活用できて便利です。
最短で申請当日に前払い金を受け取れるため、急な出費にも柔軟に対応できます。
さらに「ララPayプラス」の場合、一定の条件を満たせば前払い金を受け取る際の手数料は発生しません。
給与前払いサービスを便利に活用できる「ララPayプラス」は、どなたでも無料でダウンロードできます。
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【方法2】上司に相談して給与を前払いしてもらう
もし、給与前払いサービスを導入していない企業であれば、上司や担当者に相談して前払いしてもらうのが一般的です。
申請書を提出したり上司からの承認を得たりと、前払い金を受け取るまでにはいくつかのステップを踏むことになります。
実際の利用の流れは企業ごとに異なりますので、各企業の担当者に直接尋ねてみてください。
前提として、給与前払い制度を導入している企業の場合はスムーズに前払いしてもらえるケースが多いですが、そうでない場合は制度を導入するところから始めなければなりません。
その場合、前払いしてもらうまでに時間がかかり過ぎてしまうことがあります。
給与前払いサービスのなかには、下記のような「導入リクエスト」を受け付けているサービスもありますので、給与前払いサービスを導入してもらいたい従業員はリクエストしてみるのもよいでしょう。
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給与前払いで正社員が知っておくべき3つの注意点
正社員が給与前払いを利用する際、注意しておかなければならない点が3つあります。
利用時・利用後に慌てないよう、事前に把握しておきましょう。
【注意点1】利用した分だけ給与支給日に受け取れる金額が少なくなる
給与前払いは、すでに働いた分の給与を給料日より前に受け取れる制度です。
制度の性質上、給与前払いを利用した分だけ給与支給日に受け取れる金額が少なくなってしまいます。
また規定の給与日には、社会保険料や税金が控除されることも理解しておかなければなりません。
上記の金額が控除されることを見据えて、計画的に給与前払いを利用しましょう。
なお、給与前払いでの保険料控除や源泉徴収に関しては、下記の記事で詳しく解説してありますのでご参照ください。
【注意点2】多くの場合サービス利用時に手数料がかかる
給与前払いサービスを導入している企業では、サービス利用時に手数料が引かれる場合があります。
手数料の細かな金額はサービス提供企業によって異なるため、詳細は公式サイトを閲覧したり企業担当者に尋ねたりしてご確認ください。
なお、次の記事では給与前払いサービスの利用で発生する手数料の種類や相場を紹介しています。
給与前払いサービスのおおよその手数料を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
【注意点3】サービス未導入だと支払いに時間がかかるケースがある
給与前払いサービスの導入が済んでいる企業の場合、すでに運用体制が整っているケースが多いです。
したがって、申請後も早いタイミングで前払い金を受け取れるケースがほとんどです。
一方で、サービス未導入の企業の場合は「前払い金の支払いに慣れていない」などのケースも考えられ、受け取りが遅れてしまうおそれがあります。
もし、前払い金を早めに受け取りたい場合は、すでにサービスを導入している企業に入社するのがおすすめです。
なお、企業が給与前払いサービスを導入しているかどうかは、求人募集の文面をみたり企業に問い合わせたりして確認できます。
給与前払いは正社員も利用できる人気の福利厚生制度
今回は、正社員が給与前払いを利用するメリットや注意点などを解説しました。
給与前払いは法律でも認められており、「非常時の前払い申請」に対して企業側は応じる義務があります。
正社員が給与前払いの利用で得られるメリットは、大きく次の3つです。
正社員が給与前払いを利用すると、クレジットカードローンなどに頼らず急な出費に対応できるため、金銭的リスクを減らせます。
また、給与前払いは自分が働いた分のお金を先に受け取る制度であることから、返済の必要はありません。
働いた分のお金を好きなタイミングで受け取れる給与前払い制度を、ぜひご活用ください。
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